傷
傷に触れようとしないで
有るのは自分で知っている
でも触れたら危険とも知っている
触れて良い時と
ダメな時とが有るの
他人が簡単に近付くと
私はわたしじゃなくなるの
傷が顔になる
傷が動き出す
傷が暴れ出す
だからお願い
優しい顔で
傷に触れようとしないで
無法者の優しさは
迷惑だから
わたしはそれで
狂ってしまう
私はわたし
ようやくここまできたの
自分でしか触れないの
近付く優しい仮面は
ただの無法者
的外れな推測は
ただただ私を傷つける
無法者はただただ
かわいそうな私の物語を作る
的外れな物語を聞く事で
私はわたしの物語を思い出す
そうだったら良いのにね
本当はね…
そして傷が暴れ出す
眠れない
頭が痛い
ああ私は誰だった?
優しい仮面はいらない
優しい推測もいらない
優しい物語もいらない
助けようなんていうのも物語
救うなんてあなたの驕り

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