2012年5月29日火曜日

家庭内暴力     その7


家庭内暴力

初めての暴力の翌朝はいつもの優しい彼がいた。
いや。いつもより優しい彼がいた。 

泣いて謝る彼に救いを貰った。
きっと昨日の事は何かの間違いだ。

こんなに優しい弱いこの人があんなことをするなんて・・

もしかしたら私が追い詰めてしまったのかも知れない。

私が気を付けていたら大丈夫・・。

二人で泣きながら話し合い平日は飲みに出ないこと。
なるべく酒量を減らすことを決めた。
もっともこの頃から、彼の飲み癖の悪さに友人達が離れ誘われることも減っていった。

きっと大丈夫・・。本来の彼は優しい人だからきっとわかってくれる。
だが自体はそんなに甘くはなかった。

飲んで暴れることが日常になっていった。

気を付けて接していたが、些細な事で怒らせてしまう。
ビールを買うお金等なかったが、どこかで貰ったという一升瓶は2日で空になってしまう。

彼が酔う前に、あまりのまないよう頼むが、聞き入れてはくれない。
それでも、まだどこかで、いつかは元の優しい彼に戻ってくれると信じていた・・・
 親に捨てられ祖母に育てられた彼に家庭のぬくもりをあげたかった。

娘にあまり興味を示さない彼に無理やり娘を毎日抱かせるよう心掛けた。
ところが娘が彼に懐かない。
ある日いつものように叩かれる私の泣き声で娘が起きてしまった。

事態をすぐ理解し泣いて父親に向かっていくまだ4歳の娘。

泣き叫ぶ娘を彼が投げ飛ばした。

娘を抱き上げ裸足で暗闇に飛び出した。
やっともうだめだと気づいた。

暗闇の中、娘を 抱きしめて私を愛してくれた初めての人への別れを決めた。

酔いが覚めた彼は泣いて止めたが、娘を守るためもう一緒に居られないことを告げた。

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